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          公立病院の院内がんセミナーのお話を頂いたのがゴールデンウイーク頃だったかと。
あっという間に時間が過ぎ先日セミナーで話をしてきました。 
ちょうどこの話がある数日前に以前関わり合いのあった家族さんと病室でお会いしました。 
前回はお父様を送り今回はお母様の看病で病室にいた家族さん。 
緩和ケアでお会いするのに妙なのですが素敵な笑顔で私が来るのを待っていてくれました。 
「先生先日13回忌を無事におえました」 
「あの時良かったから母にもしているんです」 
「私は持病があってあれからずっと自分にもしてきました」と。 
がんセミナーでお話しようと考えていたのは、その様な患者さん家族さんとの関わりの中で行ってきた、触れることから始まるコミニケーション。言葉がなくても無言でも続けられるコミニケーション。そんな話と実践です。 
当日の患者さん家族さん達の様子を見ると用意している話は変わるかも…との予想もありパワーポイントはイメージ重視なものを作成し用意しました。 
近頃緩和ケアでアロマセラピーの導入も増えてきました。 
この事は専門ボランティアを始めた頃私達が夢見てきた世界観です。 
ですが長年取り組む中で、偏りがちな考えは単なる押しつけにもなりうると思う所があり、患者さんの意見などを統計で紹介することも必要、と、パワーポイントにそのようなこともいれ今回お話をしました。 
私が1年で関わるガン患者さんの数100人。これは通年おなじ位です。 
その中でQ,香りは必ず必要なのか。と思う事があります。 
その中で香りは「いらない」と言う人も多く、使用しない場合も数多くあります。 
長年どうする事が一番いい関わり方なのか?の問いに取り組んできました。 
沢山の方と関わる中でここ数年同じ聴き方をするようにしていました。 
なぜならば、香りは、人は沢山あると選べない。 
また患者さんの「今・ここ」では選ぶ余裕はない。からです。 
ですから聞き方も二者択一「ゆっくりしたいですか」「スッキリしたいですか」にここ数年しています。必要な人の多くは「スッキリしたい」を選ばれるのです。 
去年の統計と取ると「いらない・どちらでもない(興味が今そこにない)」と言う人は47人。「必要」と言う人は53人。ほぼ半々でした。 
 
Q,効果 
香りが「ある・ない」関係なく持続的に足を触る事で「よく話す・よく寝る・腹部がよく動く」という状況を長年目にしてきました。ただこの中で言う「よく話す」とは主にスピリチュアルペインと言われるもので心情的な話や、その人の思い・願い・価値観を話すという内容です。 
私の話の前に「がんと栄養」の話があり、その際胃ガンの男性患者さんが質問されたので、胃ガンの患者さんとの実際にあったストーリーを今回は話をさせてもらいました。 
 
 触る事。その事により「3つのある」がいつもあるのです。 
 ・実感がある 
 ・顔がかわる 
 ・自助努力がある
実感とは「何か」を感じていること。 
その際緩和ケアでお会いする多くの人は、眉間の力が抜ける・呼吸が深くなる・頬の色がよくなる・そして表情の変化が現れます。 
触れる事はズ〜とできるコミニケーション。言葉は伝わっているのかわからないが持続的コミニケーションは何かを変えてくれる事があります。 
体の変化を通し「違う」ということが「よく話をする・体を動かしたくなる」多くの人が足をすぐ動かしだす結果へとなるのだと。 
本人いわく「足を動かしたくなる」と言われる事に繋がるのだなと思っております。 
 
ポイントを抑えた足の触り方・誰でもできる触り方のレクチャーの後に、すぐにその場で出来る「力を抜いた顔作り・いい顔作りの触り方」をレクチャーしようと思っていたのです。 
でも時間が無くて出来なかったのですがね。 
なぜそう言うかと言うと「少しでも長く元気でいてほしいと思っています」患者さんのご家族さんからよく聞く言葉です。背景に患者さんは倦怠感や辛さがあり、それを家族は見ている。そして家族も緊張し疲れている。 
家族に1人病人があると家族の営みのリズムが変わります。 
1人1人が頑張るになるし頑張るがしんどくなる。 
又その事を病気になった側の人はよく見ているんです。 
顔はイメージ。見る側はイメージを見ています。イメージは感情面に影響を与えます。
だから何かの時用にすぐ出来る方法をお知らせしようと思っていたのです。 
 
自分の顔とコミニケーション。 
家族も自分もケアをする。 
自分の顔は周りのためにもある。 
力を抜いたいい顔作りは自分に繋がっていきます。 
本当はそこまで話をしたかったのですが思ってた以上に質疑応答頂いて(笑) 
次期の話があれば次回はそこまで話ができたらな。と思っています。
 
             
               
               
            
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