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エステコラム“ハート&ソウル”玲子プロフィール

Vol.64 - 「幸せ顔」を造る 〜肌編〜-
 

皮膚のダメージは=精神のダメージ。
精神のダメージは最終的に体に変化をもたらします。
そして体で起こっている事は=脳で起こっている事でもあります。
脳は体内の状態を監視し刺激に対する反応性を常に調節しています。
肌表面が興奮をすると私達の肌はバリア回復が遅れ肌荒れはひどくなります。
ですが抑制するとバリア回復が促進され肌荒れも治ります。

化粧品会社の研究で肌荒れを治す=抑制する研究に精神安定剤として使用されている物
(脳をリラックスさせる薬剤)を皮膚に塗り効果を出した研究というのがあります。
肌=内臓の鏡とよく言いますが今は肌=脳の表れという時代なのかもしれませんね。

私達の脳の中には感情を安定させるハッピーホルモン「セロトニン」というホルモンがあります。
このホルモンが私達の中で高まると、心は幸福感・充実感・ほのぼの感で一杯になります。
まさに「幸せ顔」を造っているホルモンと言えますね。
このホルモンが出ている時の私達は、快感や欲求に関わるドーパミンや脳の覚醒水準を
アップするノルアドレナリンに蓄積させている情報をコントロールさせる事ができ、
精神を安定させる効果を発揮している状況となります。
ですが、このハッピーホルモンは体全体の2%程しかないために、過度のストレスにより
脳内セロトニンは簡単に消費されてしまうのです。
消費されてしまっている時、私達の皮膚感覚は繊細に影響を受けているのです。

2007年の学会発表にこんなものがありました。
精神的ストレスを受けている場合、脳が指令を出し副腎から放出されるコルチゾールを
表皮のケラチノサイトが合成し放出している。更に傷が出来るとコルチゾールを合成する酵素が表皮の中で増える。
また他では、内的因子で痒みが起こる場合、表皮の中でカルシウムイオンの濃度が高く
なっている。カルシウムイオンの濃度変化は末梢神経を刺激する。そしてケラチノサイトも刺激するのでケラチノサイトの興奮を引き起こす可能性がある。等。
(私達の皮膚表面はケラチノサイトと呼ばれる細胞が死にその堆積物と脂質で皮膚表面を形成しています。)

では当方に来店される方々の肌や顔はどうでしょう。
年単位お付き合いしている方々が多い場所だからこそわかる事が多くあります。
肌トラブルに特化し比較すると、幸せ顔をされている時とそうではない時とでは、
確実に幸せ顔の時の方がトラブルは少ないのです。
特に肌の痒み・炎症・緊張・湿度の様子には違いが出ます。
アトピー体質や蕁麻疹が出やすいなどの人は更にその要素が出ます。

女性は男性の4倍不安になりやすい。
その女性特有の陥りに心捕らわれてしまうと女性は幸せ顔になりにくい。
そしてセロトニンが消費されている状況時からだの中では、不安・憂鬱などの気分の調整や食欲の調整・睡眠の調整・血圧や温度の調整がうまくいかなくなるのです。
そうなると肌にも現れが出て来るのです。
皮膚は環境と身体のインターフェイスなのです。

何かで「生の目的は身体の健康と心境の平静にある」と書いてあったのを思い出します。
自分を意識することによって解放されるまでの紆余曲折を経験する事という意味なのかもしれませんね。
それぞれのその目的に向かって有効なステップを取る事、という事なのかもしれませんね。

「自分を改善し自己を配慮するには他者の契機が含まれる」
専門職ならではの目利き肌利きした事をお伝えする事の目的は、その方が自分に対しての配慮という物を知るきっかけを造ること。
きっかけとはあるべき姿としての形相を見ること。知ること。
皆さんがご自身の時間の中で「幸せ顔」を沢山つくってもらえる事を目的に、

脳相(考えが顔になる)=観相学も含め沢山のお話が肌のケア中にできる事を当店では大切にしています。


  → Vol.65 - 顔を見ればわかること 〜呼吸編〜-
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